トランプカードの、意外に奥深い世界
ちょいとここいらで勉強の合間の息抜きになるような話をば――
先日あるテレビ番組で、カードゲームUNO(ウノ)のメーカーが
「他のプレーヤーが出したDRAWカードの上に
重ねてDRAWカードを出すことはできない(意味分かりますか?)」等、
諸々の公式ルールを(今更ながら?)発表した、という話題を取り上げていました。
ただし「これまで通り自由な遊び方をしてもらって構わない」との補足説明もあったので、
その番組に出演されていた方々は皆揃って
「それなら今までのやり方の方が絶対に盛り上がって良いじゃん。
いったい何のための公式ルールなの??」
と一斉に突っ込んでいました。
私も同感ですね。(笑)
さてさて、カードゲームといえば、王道はやっぱりトランプですね。
英語で「トランプ(trump)」というと「切り札」(えっ、現大統領も??)という意味で、
私たち日本人にとっての所謂トランプは「カード(cards)」といいます。
で、そのトランプを使った遊びは実に色々ありますが、
遊ぶゲームやお国は違えどもそのトランプ遊びで使うカード自体は万国共通
(4種のマークいずれか1つが付いた1~13の数字カード計52枚とジョーカー2枚)です。
が、よくよく考えてみると、「この4つのマークや13という数には一体どんな意味があるのか」、
「11と12と13のみ人物が描かれているが一体誰なんだ」等、色々と疑問が湧いてきません?
この件についてネットでちょっと調べてみたらなかなか面白いことが分かったので、
それを書きたいと思います。
① 4つのマーク、および13という数の意味
諸説あるようですが、最も多く引用されている説の一つは
「4つのマークがそれぞれ季節(春=クラブ、夏=ダイヤ、秋=ハート、冬=スペード)を、
赤と黒の2色がそれぞれ昼夜(黒のクラブとスペード=夜、赤のダイヤとハート=昼)を、
さらに13というのはそのそれぞれの季節の中の13週を表わしている」というものです。
13週×7日間×4つの季節=364。ここにジョーカーを足すと365ないし366になるわけで、
1年という時間の中にある変化や区切りを象徴化したものだ、ということになります。
なるほど…と感心できる内容ですよね。
② 11と12と13に描かれている人物画の意味
私はてっきり、4種類あるカードに描かれている人物画は
すべて同じデザインだと思い込んでいたのですが、調べてみてあらビックリ、
12人全員顔立ちが違うし、しかも顔の向きも微妙に違うのです。
各人物画のモデルが誰なのかの説明は割愛しますが、
注目すべきはそのキャラごとの顔の向きの違いです。
スペードやハートなどのマークに顔が向いているかいないか、今一度よ~く見てみてください。
その顔の向きというのは4つのマークがそれぞれ象徴するものに対して
各キャラが抱く感情や意識を示しているのだそうですが、
ここで「マークが象徴しているもの」というのは季節のことではなく、
「知識」(=クラブ)、「お金」(=ダイヤ)、「愛」(=ハート)、「死」(=スペード)の4つを指し、
各キャラがそのマークに対して「真っ直ぐ向いている」(=大好き)、
「斜め45度に向いている」(=まあまあ好き)、
「反対側の斜め45度に向いている」(=嫌い)、
「完全に反対側を向いている」(=大嫌い)
という4つのパターンで好き嫌いを表現しているのだそうです。
おお、なるほど、そう言われてよく見てみると、
確かに「死」を表わすスペードの側を向いているキャラは一人もいないのに
「お金」を表わすダイヤには全てのキャラが顔を向けているので、
そこは人間どんな立場の人でも男でも女でも皆同じってことでしょうね。
でも逆に「知識」を表わすクラブと「愛」を表わすハートにはキャラによって微妙な違いがあって、
そこは立場や性別によって捉え方が違うところがあるんだな~と感じます。
「知識」や「愛」に対してどのキャラがどんな顔の向け方をしているかは、
皆さんの目で直接トランプを見て確認してください。
そう思って見てみると、何気なく見てきた人物画にもなかなか奥深さが感じられて面白いですよ!
な~んて、ちょいとばかし長くなりましたが、
このブログを読んで勉強の合間の息抜きに…って、これじゃ息抜きなんかにゃならないかなあ。
たぶん何も考えずにトランプに没頭する方がよほどリラックスできるでしょうね。
いやいや皆さん、どうぞ遊ぶ時にだって遊ぶことに全力を注いでください!
以上、英語科Fの全力ブログでした。
どうも御粗末様!