興味深い話・・・
数学科のTです。
先日,記事で興味深いものを見つけたのでその話を。
ある大学の医学科の問題で以下のような問題が出題
されたそうです。
「学校の授業の一環として稲刈りの体験作業があり
ました。
そのとき,その農家のおばあさんが,クラスの全員
におにぎりを握ってくれました。
しかし,多くの生徒は他人の握ったおにぎりは食べ
られないと,たくさん残してしまいました。
あなたはその学校の先生として以下のときどのよう
に対応しますか?」
問1:おにぎりを食べられない生徒に対してどのように
指導しますか?
問2:この事実をおばあさんにどのように話しますか?
さて,自分ならばどう対応するか?と考えたとき,
この問題には正解があるのだろうか?と思いました。
普段皆さんが勉強している科目のテストでは答えが定
まるものがほとんどで,我々は普段問題を解くときは
その特定の答えを追及して考えています。しかし,
実際はこの問題のように実社会で起こり得る問題には
正解がないようなことも多くあり,さまざまな問題が
未解決なままであることも知っているでしょう。
そのようなとき,「最適解」という考え方で,できる
だけ悪影響を少なくするような考え方で考えていくこ
とも多くあります。
ひと昔前では皆に協調するような流れであったものも,
今では少数派の意見も大きな力をもち,そのような意見
も尊重をする流れであることを踏まえると,問題にある
ような,おにぎりを食べることのできない生徒に対して
の指導はその立場になり替わり考える必要がありますし,
一方おばあさんの立場での思いも重要で,両者が納得す
る形を追求すべきかな?と考えます。
いずれにしても試験時間内に納得いく形にするのは難し
いですね。
医者の立場柄このような場面に多く遭遇する遭遇すること
を想定しての問題だと思うので,その対応力が試されてい
るのだと思います。医学部の数学の入試問題でも時間内に
こんな問題できるの?って思うほど計算量が膨大な問題が
詰め込んであるものもありその類でしょう。
医者になるのも大変だなと感じたと同時に答えの決まった
問題の解ける気楽さを再認識することができました。
皆さんもそう思うと,答えの決まった問題を解くだけとい
うことは気が楽になりませんか?