健康診断にて
待合のソファに座り、雑誌を読みながら順番を待っていた。
身長・体重などを測定してもらうのである。
しばらくして女性看護師(20代?)が、
「〇〇さん、○○さん。いらっしゃいますか?」
と呼ぶと、隣に座っていた男性(50代?)が立ち上がった。
以下、女性看護師(20代)と男性(50代)との会話。
女性「〇〇……先生ですよね?」
男性「う、うん。うん?」
女性「やっぱり~!
名前を見て、ひょっとしたらと思って~!
お元気ですか~?」
そう言いながら、先生と教え子は測定室に入っていった。
私も一応「先生」である。
将来このような事態は十分に起こり得る。
教え子との感動の再会、だ。
だが教え子は感動しないだろう。
……などと考えていると「〇〇先生」が測定室から出てきた。
なんだか片づかない表情である。
(どうしたのだろう?)と考えていると、
先ほどの女性看護師が私の名前を呼んだので、
返事をして測定室に入った。
「○○先生」の表情の原因がわかった。
身長・体重を測定した後、女性看護師が、
「おへそ出してくださ~い」
と言ったのである(腹囲測定)。
教え子に「おへそ出してくださ~い」と言われるだなんて、
こんなに屈辱的なことがほかにあるだろうか(いや、ない)。
「○○先生」は、教え子に「おへそ出し」て見せたのか!?
教え子に「おへそ出し」て見せたのか!?
私は絶対に嫌だ。
「おへそ出してくださ~い」
と、教え子に言われるような辱めは受けたくない。
「おへそ出してくださ~い」
と、教え子に言われないように、今から対策を練っておかねばならない。
【対策】
「へそ出しルック」(死語?)を自分のスタイルとして確立し、
「おへそ」が出ているのを、当たり前の状態にしておく。
<生徒の皆さん及び校長先生へのお願い>
後期以降、授業等で私の「おへそ」が出ていたら、
それは以上の理由によるものです。
どうか、そっとしておいてあげてください。
ss