フクロウ
夜、山沿いの道を運転していると、
対向車線にフクロウが立っていたので、車を停めた。
茶色の、30センチぐらいのフクロウ、の丸顔がこちらを見ている。
フクロウを飼いたい、と昔から思っていた。
だから持って帰ろうと思ったが、あちらは飼われたくないかもしれない。
そこで、ドアを開けて、入ってきたら連れていくことにした。
車が通らない夜道で、10分ぐらい見つめ合った。
フクロウは、歩いて森の中に入っていった。
帰宅後、布団の中で、フクロウのいる暮らしを想像してみた。
フクロウは、布団に入ってきて横になって眠るのかなと考えた。
そうすると羽が折れるんじゃないかと思った。
とすると、布団の中で立って眠るのかな、と考えた。
そういえば、イグアナを飼いたいとも思っていたっけ、と思った。
イグアナは、布団の中で立って眠るのかな、と考えた。
「梟」フクロウ
鳥
木
木の上にいる鳥が、フクロウである。
対向車線に立っていたのは、
木
鳥
であったから、あれはフクロウでなかったに違いない。
そういうことにして、眠りに就いた。
ss