いま改めて「黙食」について考えてみる。(ちょっと違うか?)

こんにちは、英語科Fです。

鳥取予備校でも新型コロナウィルス感染拡大防止のため、マスク着用や建物内の換気、手指消毒、体温チェックといった基本的な対策をおこなっていますが、そういった防止策の一環で「黙食」もおこなっています。

おもに昼食時間帯の各教室を講師が巡回したり声掛けしたりしながら「黙食」の徹底をはかっていて、さらに予備校の構内のあちこちに「黙食にご協力ください」のポスターが貼ってあります。

で、先日ふと、その巡回中に「黙食の黙の字の中にはどうして犬っていう字が入っているんだろう?」って思いました。

それに、よく見てみると、犬の字の横には黒の字が。
「黒い犬」=「黙ってる」???

どういうこっちゃいと思ってネットで調べると、どうも「黒」の方は「下側で火が燃えながら上側の煙出しが煤で詰まって煙が出ない」といった状況がもとになって「黒いものが動かない」といった意味を示すようですね。

そこに犬という字を添えて「犬が口を閉じたまま何も言わない」といった様子を表し、それが転じて「黙」という字形に「音や声を出さない」という意味が形成されたのだそうです。
(あくまでネット情報なので、違っていたらご容赦ください)

私がここで話題にしたかったのは、そんな成り立ち云々ではなく、世の中には考えてみると不思議に思えるようなことが、実は身の回りにごろごろ転がっているんだなってことです。漢字なんて、その宝庫じゃないかって思います。

私は普段英語を教えているので、英語に関しても同じような疑問が日々湧いています。例えば“quite”「かなり」と“a few”「少数の」が合体した“quite a few”が「かなり少数の」という意味にならずに「かなり多くの」という真逆の意味になるのですが、何とも不思議ですよね。その成り立ちにまで深々と首を突っ込んでいる暇のない受験生たちからすれば「なんでそうなんね~ん!?」と叫びたくなることでしょう。

本当は、勉強って、こういう疑問を解消していくことに楽しみや喜びがあると思うのですが、大学受験対策となると、どうしても唯々「こういう問題はこんなふうに解くと答えはこうなって…」などという、そもそも疑問を抱くゆとりすら与えないような指導になっているように感じます。一方では「それで止むを得ない」と思いつつ、一方では「それで本当に良いのか」と疑問に思いつつ。でも、そんな疑問に対してどうこうしようと考える暇を、私自身持ててないのだから、これはもう教わる側のみならず教える側だってゆとりがないですね。

…と、黙食の声掛けをしてから自分のデスクに戻り自分自身黙食をしながら、そんなことを徒然なるままに考えてました。まあブログなんだから…と思いつつ取り留めもない話を書いてしまいましたが、読んでもらって何か引っ掛かるものがあれば幸いです。

以上、英語科Fでした!

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